理想の上司は9年連続ウッチャン!トップ10の共通点と現実とのギャップ

理想の上司は9年連続ウッチャン!TOP10の共通点と現実とのギャップ

今年も新社会人が選ぶ「理想の上司」アンケート(明治安田生命保険)の結果が発表されました。

男性1位は9年連続で内村光良さん、女性1位も9年連続で水卜麻美さん。

もはや”殿堂入り”と言ってもいいかもしれませんね。

こうしたアンケートは知名度がある人が選ばれがちで「意味があるのか?」と賛否もあります。

いずれにしても、これから新社会人たちは社会の一員となり、その理想と現実とのギャップを知ることになります。

一方で、現役の管理職にとっては自分の部下になるかもしれない人が、どのような理想を持っているのか知る良い機会です

また、「理想の上司」には意外とヒントが隠れているものです。

この記事では2025年度の「理想の上司」TOP10に選ばれた人物の共通点を探り、学べることがあるのか考えてみます。

ぜひ、自分が新社会人だった頃を思い出しながら、若い世代が求める”理想の上司像”に思いを巡らせてみてください。

TAKA

「ただの人気投票だ!」とか「所詮エンタメだ!」というのは簡単。せっかくなので現役管理職にも役立つヒントを探しましょう。

目次

「理想の上司」アンケートとは?

毎年、新入社員を対象に実施される「理想の上司」アンケートです。

この調査は明治安田生命が2004年から継続して実施しており、今年で21回目を迎えました。

主に新社会人を対象とし、「こんな上司のもとで働きたい」と思う人物を選出する形で行われています。

選考基準と調査方法

  • 調査対象:今春社会人となる学生 1,100人
  • 調査エリア:全国
  • 調査期間:毎年12月中旬〜下旬
  • 調査方法:インターネット調査
  • 選出方法
    1. 『バラエティ』『スポーツ』『俳優・歌手』『文化人』の4部門で「理想の上司」を選出
    2. 『指導力がある』『頼もしい』『面白い』『天才肌』など13の項目をチェック
    3. その4名の中から「理想の上司 総合No.1」を決定

(引用元:2024年度「理想の上司アンケート」

TAKA

ニュースなどで取り上げられるのは総合トップ10だけですが、実は4つのジャンルからそれぞれ選出しているんですね。

「理想の上司」トップ10から見る共通項

以下の表は直近10年のトップ10をまとめたものです。

順位2025年2024年2023年2022年2021年2020年2019年2018年2017年2016年2015年
1位内村光良内村光良内村光良内村光良内村光良内村光良内村光良内村光良内村光良松岡修造池上彰
2位大谷翔平大谷翔平櫻井翔櫻井翔櫻井翔カズレーザームロツヨシ松岡修造タモリ池上彰松岡修造
3位安住紳一郎ムロツヨシ桝太一設楽統イチロー設楽統博多大吉
設楽統
タモリ池上彰明石家さんまタモリ
長谷部誠
4位明石家さんま安住紳一郎長谷部誠ムロツヨシ設楽統イチロー池上彰
林修
原晋所ジョージ
5位伊達みきお栗山英樹設楽統桝太一J.Y.Park桝太一所ジョージ
長谷部誠
所ジョージタモリ
内村光良
イチロー
阿部寛
6位川島明    
栗山英樹
川島明イチロー安住紳一郎ムロツヨシ松本人志明石家さんまイチロー
7位伊沢拓司ムロツヨシ川島明大泉洋
カズレーザー
長谷部誠
博多大吉
長谷部誠
ムロツヨシ
明石家さんま
イチロー
大泉洋
所ジョージ関根勤イチロー所ジョージ
8位ムロツヨシ藤井貴彦大泉洋イチローイチロー中居正広長谷部誠堤真一
9位大泉洋伊達みきお安住紳一郎
川島明
カズレーザー長谷部誠
大泉洋
桝太一
羽生善治
城島茂
林修
笑福亭鶴瓶山中伸弥
10位桝太一設楽統藤井貴彦博多大吉田中圭
安住紳一郎
タモリ設楽統HIRO

先ほど見たように、『バラエティ』『スポーツ』『俳優・歌手』『文化人』の4部門の中で総合点数の高い上位10名が選出されています。

10年前から現在までのトップ10の順位の変動から、選出されている人の特徴には以下の傾向が見られます。

10年前は
  • 知性
  • 情熱

を感じる人が上位に来ていましたが・・・

最近は・・・
  • 親しみやすさ
  • 頼もしさ

が上位に選出されるようになってきました。

また10年間を通じて「親しみやすさ」「面白さ」という印象の持った、その時々で旬なタレントや芸人の名が挙げられます。

以上のことから、上司の理想像は「知識や情熱で引っ張っていくタイプ」から、「親しみやすくて頼りになるタイプ」に変遷したことがわかります。

従兄弟のお兄さん、あるいは部活の先輩といったイメージが合うのかもしれません。

令和の新時代における理想の上司は“率先型”より“関係重視型”!? 新入社員は友達のような上司を求める?

引用元:明治安田生命 2024年「理想の上司」アンケート結果

TAKA

社会に出る前の学生へのアンケートなので、上司のイメージが湧きにくく、身近な大人を思い浮かべているように感じます。

「理想の上司」現実とのギャップとは?

先ほど見てきたように、アンケート結果では「親しみやすく、面白く、頼もしい」人が理想の上司でした。

それらの要素を持つ人物をイメージすると、

  • 何でも相談できる
  • 指示が的確でわかりやすい
  • わからないことはカバーしてくれる

ということが上司に対する具体的な行動への期待だと思います。

一方で、管理職の立場からすると、ちょっと「甘い」と感じませんか?

甘やかすことがやさしさではなく、部下の仕事に干渉しすぎることは「成長を阻害」すると私たちの世代は考えます。

もちろん、世代が違えば考え方や価値観が異なるのは今に始まったことではありません。

だからこそ、ギャップを埋めるためにはコミュニケーションがとても重要になるのです。

しかし、現実はうまくいかないものです。

エン・ジャパン株式会社調査「上司・部下間のコミュニケーション」によると、約7割の人が「コミュニケーションに課題を感じる」と答えています。

7割が、上司または部下とのコミュニケーションに「課題がある」と回答。具体的な課題、上司トップは「相手との精神的な距離を感じる」、部下トップは「指示・指導がわかりづらい」。

引用元:エン・ジャパン株式会社「上司・部下間のコミュニケーション」

具体的な内容を見ても、

上司

ぜんぜん相談や質問をしてくれないけど大丈夫かな?

部下

相談や質問をしづらい雰囲気なんだよなあ

上司

どこまで言っていいかわからないから指示や指導が難しいなあ

部下

自分の言いたいことだけ言うから指示や指導がわかりにくい・・・

と、双方にやりづらさを感じた結果「相手との精神的な距離」を感じるに至っています。

立場や価値観が違うところからコミュニケーションを行ってもギャップが埋まらない様子がうかがえます。

お互いに歩み寄る努力を、と言いたいところですが、今は若い世代に管理職である私たちから歩み寄るべきと思います。

今の若い世代は自分の時間を大切にして、飲み会など会社でのコミュニケーションの機会に積極的ではない傾向があります。

管理職の中心世代である40代は、上の世代の慣習や流儀を知る一方で、下の世代の価値観も理解できる「ハイブリッド」世代です。

若い世代のやり方に合わせた方が”合理的”だと思いませんか?

TAKA

ただし、上司としての指導が必要と判断したら、普段積み重ねたコミュニケーションの蓄積を活かし、言うべきことを言いましょう。

ハンマメ

コミュニケーションの蓄積=人間関係だね

まとめ:理想の上司は9年連続ウッチャン!トップ10の共通点と現実とのギャップ

ここまで、理想の上司像と現実の管理職とのギャップについて見てきました。

最後に、今回のポイントを整理します。

  • 理想の上司は「親しみやすく、面白く、頼もしい」人
    → 部下が求めるのは、話しやすく、的確な指示をくれる上司
  • 実際の職場では「上司・部下のコミュニケーション」に課題がある
    → 7割の人が「意思疎通に困難を感じている」と回答し、双方にギャップを感じている
  • 若い世代は仕事とプライベートを分けたい傾向が強い
    → 飲み会などの社交的な場を避け、従来の「上司との関係」とは異なる価値観を持っている
  • 管理職側が合理的に歩み寄ることが重要
    → 普段のコミュニケーションを蓄積し、必要な場面で適切に発言し指導する

「お互い歩み寄るべき」と言いたいところですが、今は上司側から歩み寄るほうが合理的です。

40代以上の管理職は、上の世代の価値観を理解しつつ、若手の考え方も取り入れられる立場にいます。

であれば、時代に合わせたコミュニケーションの取り方を実践するほうが賢明でしょう。

「親しみやすさ」を求められるなら、無理に威厳を作る必要はありません。

ただし、上司としての指導力や発言力が必要な場面では、普段積み重ねたコミュニケーションの蓄積を活かし、言うべきことはしっかり伝える

このバランスこそが、今の時代の「理想の上司」に重要なカギになります。

TAKA

共感と根気!私はいつも自分に言い聞かせています。ストレスとうまく付き合いましょう。

管理職のストレス解消にはこちらの記事もどうぞ↓

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次